今回出品の物は先日までメインシステム用のサブスピーカー、MX100D修理時の比較用リファレンス用として使用していたものです。
ウーファーエッジ交換とツィーターエッジへの保護剤塗布し、その後5年弱使用していました。複数のスピーカーを使っているので使用時間は200時間程度と思います。
ターミナルのジャンパー線は当方で付けたもので、元々純正でジャンパーはありません、バイアンプ駆動する場合は外してください。
音が変わる事はできる限り避けたいので、当時の日本製で高品質なネットワークコンデンサーを最近の物に交換したり、内部配線の材質を変えたりはしていません。
リアのスピーカーターミナルに内部配線を圧着、ネットワークもハンダを嫌って圧着するなど凝った作りですので、ハンダを使っての部品交換などすれば「音は変わる」でしょうけれど「音が良くなる」とは限りません。
オリジナルエッジで無い事を考えると厳密には元の音ではないですが、MX100Dの本来の良さをできるだけ残して味わえる修理をいたしました。
外観は画像で確認してください。目立つ傷は無く美品ですが中古ですので使用感や微細な擦れはあります。
美観は重要と思っていますが、小傷を隠し写真写りをよくするためのワックスや、匂いのする蜜蝋などは塗っていません。
ワックス等を使用すればさらに擦れ傷は目立たなくなると思いますが、落札者様判断でお願いします。
現在システムから外してありますので設置や配線は簡易なものとなりますが、日時お約束の上での現品確認/視聴も可能です。
鏡面仕上げの為、写真への写り込みが多く擦り傷のように見える部分があります。疑問点があれば質問ください
古いスピーカーです、外観機能とも現状優先、苦情返品なしでお願いします。
発送はヤマト宅急便便140サイズ2個です。
角擦れしないようラップで養生し丁寧な梱包を心掛けます。これまでにスピーカーの発送で輸送トラブルは起きていません。
MX100Dを出品すると作業工程についての質問が入る事が多いので作業説明です。
当社ではエンクロージャーの裏板を外してユニットを取り外しエッジ交換を行っています。ユニットを前面から外すことのできるスピーカーに比べるとエンクロージャー裏板を外す工程には時間と工具と工夫は必要です。
裏板はカタログや仕様に明記されている高密度パーティクルボード製、接着ではなく間に薄いゴム製のシール材を挟んで木ネジでエンクロージャーに取り付けられています。ネジは本数が多く固着がある場合は力ずくで緩めようとすると折れやすいです。
ネジの固着の原因はシール材を巻き込んだことに拠るもの、それと保管状況に拠って個体差はありますがネジの錆です。現在はネジを緩めるには専用工具を作ってあり「ネジを折らない工程」を決めて対処していますので折ることは稀です、 それでも固着の酷い物で折れる事もあり、その場合には残ったネジを抜き取って補修するリカバリーの手法/工程も決めてあります。
各部観察するとメーカーでの「新品製造工程での不良修理」と思える「折れたネジの箇所に斜めに木ネジを捻じ込んである」エンクロージャーを複数確認しています。過去に修理に挑戦して諦めたと思えるネジ折れがいくつもある物もありました。これらもリカバリー修理しますが、美観も重要ですので裏板を破損させている物や傷が多い物は補修用部品取りにします。
ネジを外したら裏板を外します、部品取り含めて20セット程分解していますが、手で引っ張ってスムースに外れたのは3割以下でしょうか。固着はスピーカーユニットがシール材で固着しているのと同様ですが裏板全周にわたって固着しているので
苦労することはあります。裏板取り外しの為の工具を準備していますので、これまでに固着が外れなかった事はありませんが、「接着」されていたら外すことは出来ず割れてしまうでしょう。
裏板を外しユニットを外せば、エッジ交換自体は標準的な作業です。
上記の修理工程に関しては、同様の構造のSB-MX200、SB-MX200Dも同様の手法でメンテナンスしております。