DSP ICを2基搭載することで処理能力の向上と多機能化を実現
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DSPによるAGCループ内処理を実現
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高性能デジタルIFフィルター、デジタルツイン PBTを搭載
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2つのノッチポイントを備えたマニュアルノッチフィルター
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多彩な情報を明確に伝える2.5インチTFT液晶を装備
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RTTYデモジュレーター&デコーダーを標準装備
おもな特長
DSP ICを2基搭載
デジタルIFフィルター、マニュアルノッチフィルター、デジタルツイン PBT をはじめとした先進のデジタル機能群を、このクラスで実現。DSP ICを2基搭載することで、高速で高精度の処理を可能にしています。
DSPによるAGCループ内処理
デジタルIFフィルター、マニュアルノッチフィルターなどは、DSPによるAGCループ内で処理することで、フィルター外の隣接周波数の強力な信号による ブロッキングを根本的に追放。その結果、目的信号に的を絞ってAGCを動作させることが可能になり、意図しない感度抑圧を回避することができるようになりました。なお、AGCの時定数は各モードで、FAST/MID/SLOWの3種類からセレクトできます。(AGC-OFFも可能)
フィルターシェイプの選択が可能なデジタルIFフィルター
オールバンドに対応したデジタルIFフィルターを搭載。運用バンド、バンドコンディション等、あらゆる状況に応じてフィルターのシェイプをSSB、CWで それぞれ独立した2種類(シャープ/ソフト)から選択できます。しかも、実際に信号を受信しながら切り替えることが可能です。
2ポイントマニュアルノッチフィルター
減衰量70dB以上を誇る2つのノッチポイントを備えたマニュアルノッチフィルターを新開発。従来のオートノッチフィルターとの併用も可能で、マニュアルノッチで2つのビートを同時にカットしながら、オートノッチを動作させることができます。
DSPフィルタリングによるデジタルツイン PBT
上下から同時に混信を受けた時に威力を発揮するデジタルツイン PBT を搭載。通過帯域幅は50Hzステップで自由に設定することができます。上下の一方から混信を受けた時に有効なIFシフトと使い分けることにより、状況に応じた効果的な混信除去が可能になります。
抑圧レベルを可変できるノイズリダクション
耳障りなノイズを減衰させることにより、相対的にノイズに埋もれていた信号を浮かび上がらせます。抑圧レベルは16段階で可変することができます。また、音声通信だけでなくデータ通信にも威力を発揮。RTTYでは文字化けを軽減させることができます。
高性能ノイズブランカー
パルス性のノイズに効果的なノイズブランカーを搭載。パルス幅およびレベルの可変が可能です。調整は表示画面上で0~100段階まで調整することがでるので、効果的にノイズを除去することができます。
デジタル機能はHF~UHFまで対応
デジタルツイン PBT や2ポイントノッチフィルターをはじめとした多彩なデジタル機能群は、HF~430MHz帯まで動作します。これにより、全てのバンドにおいてハイレベルなオペレーションが可能になります。
430MHz帯のハイパワー化を達成
HF・50MHz帯は100W、144MHz帯は50Wの高出力を実現。430MHz帯においては35Wにパワーアップしています。
操作性を重視したキー配置
LCDディスプレイの両サイドに8つのボタンを配置。ノイズリダクションやノッチフィルターなどへダイレクトにアクセスすることが可能になり、操作性が飛躍的に向上しています。また、LCDディスプレイ下のファンクションキーは、短押しで機能のON/OFFができ、長押しで数値の設定が可能。さらに、設定項目の一覧表示(最大4項目)、アップダウンによる項目の選択が可能なので、必要な機能をスピーディに呼び出し、迷うことなくセッティングすることができます。
優れた機動力を発揮するコンパクトボディ