1970年初頭、伝説のギターヒーローだった成毛茂氏が、手の小ささで苦労していたため、三流メーカーで暇だと紹介されたグレコに、ネックが細くて極限に薄いレスポール・タイプのギターの製作を依頼をして出来上がったのが、EG-360 です。成毛氏はたいそう気に入り、ライブで本家ギブソンと弾き比べをして、グレコの方が音が良い!とやったため、大ヒット商品となり、また、成毛氏も手が小さくて弾けなかったフレーズが弾けるようになり、大活躍していきます。
その後、グレコを販売していた神田商会から専属契約を持ち掛けられますが、それを断り、希望のギターを作ってくれと交渉し、リアピックアップがオープンに…など様々な要望をします。そこで出来上がったのが、本商品の、EG-420B です。
グネコロゴ、★マークのペグ、シリアルナンバー無し、ネックプレートには、MAID IN JAPAN のみ、ネックのボディ側のバインディングが丸くない…などから、1974年位の製造年かと推測されます。
---以上は、私が大昔に読んだギター雑誌での記憶ですので、間違っていたらすみません。
このギターは、ジョン・サイクスにあこがれて、かなり前に中古で入手しました。
購入後は各部の微調整のみで、何も手を加えずすっと弾いてきました。
弦を換える時に指板を磨いたり、ボディを磨いたりしてきました。
私はミュージシャンではなく、一人で家で弾いて楽しむ使い方をしてきました。
数十年弾いてきましたので私の手には馴染んでいますが、他の方では、弾きにくいかもしれません。
フレットは私にはちょうど良いのですがかなり減っています。、本格的に使用するには打ち直した方が良いでしょう。
裏のカバーの穴は、購入時よりありました。なんの穴か分かりません。
カバーは開けたことがありますが、配線はオリジナルかどうかは分かりません。
スイッチノブは、ジョンサイクスをまねて外してあります。
ガリはしばらく使わないでいると出ますが、少し使い込むと消える程度です。
ナット幅は40mmです。画像⑦
ネックは普通に弾けていますので問題ないと思いますが、スケールを当ててみても反りは無いようです。画像⑩
弦高は12フレットで、6弦が約2ミリ、1弦が約1.75ミリで、細くて薄いネックと相まってとても弾きやすいです。
弾き易さでは、たくさん持っているギターの中で、1、2 です。
音は、上述の成毛氏の話の通り、いい音がしていると思います。(あくまで個人の感想ですが…)
ギブソンは持っていませんが、エピフォンのSGや他の国産ハム搭載ギターより全然良いです。
空洞ボディなので軽いです。
ストラップピンをロック式にしてあります。
バインディングは、ひびが入りかけている箇所がありますが、まだ、割れている所はありません。
色々と良い点を書いてきましたが、なんと言っても50年以上前のギターです。
キズ、錆、汚れ、傷み等いっぱいあります。
大変気に入っていましたが、終活の一環で出品します。
まだまだ行けると思いますので、よろしくお願いします。。