★ 今回、リファレンス機の YAMMAHA MC-1000と組みあわせていたZeus 2LCZリード線(画像5) を、古典的名機ortofon MC-30に組み替えて試聴しました(画像6)。それまで超高純度8N銅リード線で組んでいたMC-30は、透明感や輪郭の鮮明さがイマイチと評価していましたが、Zeus 2LCZと組み替えた途端に豹変しました。
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ジャンルを選ばず鮮明な再生となり、新鋭機をも凌ぐスピード感によりごく自然で気品のある音を紡いで、何時までも聴いていたくなる雰囲気を醸します。MC-30カートリッジは、安易なリード線では潜在能力を発揮し得ないと感じました。
★ Zeus 2LCZ ユーザー様インプレッション
京都府城陽市 HT様
〇先日Zeus 2LCZを購入させていただきました。LP再開に際しリード線を定番といわれたPCOCC XXXXXに変更したところ、一聴解像度は高いが高域はかたく低域はうすく伸びやかさに欠けるものでした。特に思い入れのあるビクターMC-1はハイ上がりで聴き疲れがする音になりがっかりしました。その後色々試していたところ、Zeusリード線にたどり着いた次第です。
〇お気に入りのビクターMC-1、MC-L10、ヤマハMC-1S、MC-100、デノンDL-305、オーディオテクニカAT-ART7 、フェーズテックP-3G で試聴しました。Zeus 2LCZはいわゆる銀臭は全くなく、どの音域にもピーク感はありません。全域くっきりとなめらかで非常に伸びやかで見通しがよく雑味がありません。低域が膨らみすぎることがないので、弦楽四重奏のチェロの定位と立体感には驚いています。どのカートリッジも益々惚れ惚れしてしまいました。
もう1セット購入したいのでよろしくお願いします(以下略)
埼玉県川口市 I Y様(元S
誌評論家
)
○試聴カートリッジはハイフォニックMC-A6で、針を下した瞬間、見えてくる世界が大きく異なる。全てが良く見える、中央だけでなく周囲もクリアーだ。例えると、汚れを感じなかったガラスを綺麗に拭き上げると、今まで汚れていた事に気づく。まさにその感覚だ。
〇奥まで良く見える。縦方向の情報量が拡大し、楽器の前後関係、位置関係が良くわかる。さらに、後方の音、小さな音が拾えるようになる。「アッ こんな音があったんだ」という発見だ。
〇動きが見えてくる。アーテイストの手の動き、その手に握られたステックの動き、速さが伝わってくる。アタック音も冴え、一音一音が明解でアタックの瞬間が際立つ。リアリティのアップだ。
〇低域方向は、エネルギー感をキープし、それでいて膨らむ感じは無い。つまり、ボンボンではなく、ウエイトが乗ったドンドン。ぼやけやすい輪郭が不要な贅肉を落とす感じで表現される、痩せる事もない、好ましい低域だ。
〇高域方向は上品な輝きを生みだす。ガラスとダイヤモンドの輝きの違いと思えば分かりやすい。いわゆる、キンキンした刺激音ではなく、響きを豊かにし、表現力を高める方向だ。
〇ボーカル(中域)は程よく密度を高める。定位置で声が出て、輪郭サイズも自然、言葉が明解になる。しかし、子音の強調感は前に出ない。
音場サイズには大きな変化はない。
〇エネルギーバランスが良い。ボーカルが不自然に浮き上がる事が無く、定位置と輪郭サイズがキープされる。ちなみに、エネルギーバランスが崩れると、ボーカルが高めに定位したり、輪郭サイズが大きくなったり、小さくなったりする。
このリード線さらに聴き込めば、より多くのメリットが見えてくるように思える。したがって、取り替える価値は十分にあると言えるだろう。今回リード線の試聴で色々な発見が出来、大いに楽しませていただいた。
……(以下省略)
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